ダービーといえば、“荒れない”というイメージが強いです。それは馬券を意識しだした2003年のネオユニヴァースから2006年のメイショウサムソンまで1番人気に支持された馬がきっちりと、しかも強い競馬で他馬をねじ伏せて世代の頂点にたってきたからだと思いますし、その当時の印象が強すぎるからでしょうか。大学生の身で少額でちまちまとした馬券ライフを送っていた私としては非常に心強いレースでした。簡単にとれてましたからね。笑
しかし、2007年のウオッカ以降、その趣きは変化しましたね。はっきりいってよく“荒れる”。
07年:(人気)③➔⑭➔④で3連単2155760
08年:①➔⑫➔⑥で201300
09年:②➔⑤➔⑧で201960
10年:⑦➔⑤➔①で152910
11年:①➔⑧➔⑧で100300
12年:③➔⑤➔⑦で87380
と、なっております。どの程度が“荒れる”という配当なのかはその人の価値観によるところが大きいのですが、私的には荒れ狂っているように思います。
いかがでしょうか。笑
3連単が導入された初めてのダービーが2005年のディープの年でした。その時は4250円。次のサムソンの時は12650円。遡って03年は3連複5930円、04年は3460円となっていることを考えれば07年以降のダービーはよく配当がつくレースに様変わりしたように思います。
フサイチホウオー(ウオッカのダービーで1倍台に支持されながら7着惨敗でした・・)のせいですね、はい。笑
とにかくかつての堅くて取りやすいイメージから一転し、一筋縄ではいかないレースになったダービーです。
では、その傾向をみていきましょう。
■スッテプレースは皐月賞が優位
【皐月賞】(7-3-6-61)
【青葉賞】(0-4-1-23)
【京新聞】(0-2-1-18)
【プリンS】(0-0-1-17)
【NHKマ】(2-1-1-23)
主たるステップレースは以上の5レースですね。1着が皐月賞組7勝、NHKマイル組2勝となっているのは前走桜花賞の牝馬ウオッカがいるからです。
今年はそんな化け物牝馬の参戦はありませんし、さらに遡るとフサイチコンコルドがすみれSから勝利ということをしていますが、それらは例外も例外でしょうね。というよりも今年はそんな馬いません。
ダービートライアルといえば、コース・距離ともに本番と同条件で施行される青葉賞のイメージが強いのですが、この青葉賞からは歴代で勝ち馬がでていません。京都新聞杯組の唯一の勝ち馬はこのブログでも取り上げたアグネスフライトのみです。
軸としては皐月賞で上位の競馬をした馬が良さそうですね。。
■連対するのは皐月賞組は3着以内、それ以外は1着、という傾向
優位な皐月賞組の中でも皐月賞3着以内に来た馬がさらに優位。春のクラシックだけに皐月賞での力関係がダービーにもそのまま響くようで。
皐月賞4着以下から巻き返し連対したのは、08年スマイルジャック(皐月賞9着)、09年ロジユニヴァース(同14着)、リーチザクラウン(同13着)、10年のローズキングダム(同4着)の4頭のみ。尚、結果を見ると、ロジユニヴァースは皐月賞で1番人気、リーチザクラウン、ローズキングダムは同2番人気と皐月賞で人気を裏切り、評価を下げてダービーで巻き返した形になっていますね。今回の皐月賞の上位人気3頭はそのまま1、2、3着でしたからこれにはあてはまらなさそうです。
皐月賞組以外では勝利が連対の条件という厳しい傾向になっていますね・・
03年ゼンノロブロイ(青葉賞1着)、04年キングカメハメハ(NHKマイル1着)・ハーツクライ(京都新聞杯1着)、05年インティライミ(京都新聞杯1着)、06年アドマイヤメイン(青葉賞1着)、07年ウオッカ(桜花賞1着)・アサクサキングス(NHKマイル11着)、08年ディープスカイ(NHKマイル1着)、11年ウインバリアシオン(青葉賞1着)、12年フェノーメノ(青葉賞1着)です。
過去10年間でこの傾向に反したのは青文字の07年のアサクサキングスのみ。この年は上記したように3連単200万馬券の年でした。
今年は、上位人気が皐月賞上位3頭+京都新聞杯勝ちのキズナでしょうね。この傾向を素直に信じるなら堅く決まりそうな気配。大荒れ希望の方はこちらの傾向を無視することをおすすめします。笑
■良馬場ならNHKマイルカップ組が特注
近10年間で良馬場で施行されたダービーは04、05、07、08、10、12の計6回でした。
04年はキングカメハメハ(NHK1着)が勝利、05年はダービーへの出走馬はなく、07年アサクサキングス(同11着)、08年にはディープスカイ(同1着)、ブラックシェル(同3着)がありました。稍重以上では馬券になっておらず、NHKマイル馬が馬券になっているのは全て良馬場の場合のみ、というのもデータとしては面白いのではないでしょうか。2003年の全面改修後の東京競馬場はあまりタフさを要求されない競馬場に変わったと言われていますね。このデータからも良馬場のスピード勝負になった場合、切れる脚をもつマイラー寄りの馬が台頭する要素あり、とみていいのでしょうね。
とはいえ、後から考えるとキングカメハメハは怪我なく秋を迎えれば古馬中距離路線でも通用したでしょうし、アサクサキングスは後の菊花賞馬、ディープスカイも勝ちきれなかったものの古馬中距離路線で天皇賞秋はウオッカ、ダスカの3着した後JCではスクリーンヒーローの2着など安定した走りを見せましたし、ブラックシェルは皐月賞2番人気に支持された有力馬でした。こう考えるとなんの不思議もないんですよね。笑
今年のNHKマイル組はマイネルホウオウ(NHKマイル1着)とフラムドグロワール(同3着)の2頭が想定されていますね。上記の連対の傾向で行くとマイネルホウオウが優位なのでしょうがここはオークス馬シルクプリマドンナを母にもつフラムドグロワールを高配の使者として期待してみますか。笑
ざっとステップレースから見えてくる傾向を3点あげてみました。まぁ、競馬ですから。後付でなんとでも語れるわけですのであまり鵜呑みにはせず、傾向は傾向として馬券の参考にしていただけると幸いです。
誰しも経験あると思いますが・・データを整理して、自分なりに自信をもって馬券を購入したけどもデータ外の馬が馬券にとんできて、「競馬だからね。笑」と寂しく語ること。そして後からいろいろこじつけると、「これ買えたなぁ・・」と後悔すること。私にとってはヴィクトリアマイルのホエールキャプチャなんかがそうでしたが。笑
ちなみにすこーし期待を寄せている青葉賞2着のアポロソニックは上記のデータでは一切買い要素0ということになってしまいます。どうしたものか。笑
では。今日はこのへんで。明日あたりから有力馬に焦点をあててみようと思います。
ダービーウィークということで今日も思い出のダービーを。ダービーが荒れはじめたのはフサイチホウオーのせい!などと書きましたが、今日はそのフサイチホウオーの、いやウオッカのダービーです。牝馬64年ぶりのダービー制覇。直線向いて抜けだしてくる脚にはゾクゾクしましたねぇ。懐かしい。確か私は3着のアドマイヤオーラとフサイチホウオーというアクの強い馬主か馬主を買っていた記憶があります。ちなみにこの年以降のダービーで馬券をとれたのはオルフェとウインバリアシオンの抑えで買った馬単のみ。笑 もう、何回もいいますがフサイチホウオーの呪いです。笑
ではでは。