前回書きましたが、GⅠのない週の週中ですし、好きな馬のあれこれを書いていきます。
競馬の楽しみは配当にあるわけでしょうが、好きな馬を語り合うことも醍醐味の一つですよね。
京都に住んでいたときは競馬好きな友達も多かったのですが、福岡に帰ってきてからなかなかいませんのでこのブログで発散します。笑
競馬はじめたばかりの友人も多いのでこのブログでもっと興味をもっていただければ嬉しいです。
好きな馬のこと、思い入れのある馬のことを書きます。
データなどは正確なものを書くことを心がけますが、言ってることは私情が入りまくりますので悪しからず。笑
第1回目です。今回はシーザリオをあげたいと思います。
シーザリオは皐月賞2着でダービーでも人気するであろうエピファネイアのお母さんですね。
この馬はデビューから見ていました。お父さんはブエナビスタとおんなじスペシャルウィークです。
デビューはクリスマスの阪神競馬でした。そこを完勝します。
そして次は中山の寒竹賞(500万下)を後に重賞ウィナーになるアドマイヤフジ(日経新春杯など)やダンスインザモア(スプリングSなど)に快勝します。
この時期、ほぼ毎週のように競馬場に行っていたので、新馬戦を見て、特定の馬をおっかけることを楽しみにしていました。
この寒竹賞は牝馬ということもあってかそんなに人気してなかったんですよね。
新馬を見て、今年の牝馬はこの馬をおっかけようと思っていましたから、配当的にもいい思いをした記憶があり、このレース以降この馬の大ファンになりました。
条件戦を快勝したシーザリオは桜花賞に向け、同じく中山のフラワーCに参戦。
もうこの時は馬券でおいしい思いができるような馬ではありませんでしたね。でも馬券を買って応援してた記憶があります。
このフラワーCは圧巻の一言。
4角で2番手につけながらあがり最速の脚を使って、他馬に付け入る隙を与えず完勝。
当時、牡馬ではディープインパクトがいたわけですが、牝馬のシーザリオも相当強い!この馬も3冠いけるんじゃね?と思ってましたねぇ。
さて、桜花賞です。
シーザリオについて書くならばラインクラフトという名牝についても書かねばなりません。
ラインクラフトは引退後すぐになくなってしまったので繁殖牝馬としてこども同士の対決というのが見れなくなったのは残念ですが、紛れもなくこの2頭はライバル関係にありましたよね。
ラインクラフトとシーザリオ。
共通点は?
2頭とも、鞍上が福永祐一騎手だったんです。
こういうクラシック有力馬が2頭いて、どちらかを選ばなければならない、というのは騎手として喜ばしい反面とてもつらいでしょうね。
特に福永騎手はエイシンチャンプを選んだクラシックでネオユニヴァース(こちらも福永騎手が主戦だった)に皐月賞、ダービーと2冠をとられてこともあったわけですし。
後に福永騎手が厩舎や馬主との人間関係を重視し、エイシンチャンプを選択した、と語っていましたが、この時も同様だったのでしょう。
付き合いの長いラインクラフトを選択します。
桜花賞ではシーザリオはこれまでと一変して後方からの競馬を選択。最速のあがりをみせましたが、マイルがベストのラインクラフトを差し切れず頭差の2着。。
これには残念でしたねぇ。
当時、3着のデアリングハートが人気なくてシーザリオが頭なら3連単だったのにぃ、と悔しい思いをしながらオケラになり家に帰ったことを思い出しました。
桜花賞を制したラインクラフトは距離不安からオークスを回避し、NHKマイルへ(2番人気で快勝)。
これに伴い、オークスでは再び福永祐一騎手に手がもどります。
このレースはすごかった。
エーシンテンダーが鼻をきり、超スローペースになったレース。道中も全くペースはあがりませんでした。
シーザリオは?と探すと、スタートから後手をふみ、後方も後方にいるわけですよ。
道中、福永騎手を罵倒したことはヒミツです。笑
それくらい、苦しい位置にいました。
4角でも後方5番手くらいのしかも馬群の中という絶望的ば位置取り。
京都競馬場のターフヴィジョンでずーっとシーザリオメインでおっかけてたわけですがさすがに諦めてました。
エアメサイア(後の秋華賞馬)がのびていて・・外に出せたシーザリオの内からはディアデラノビアが併せてきて・・
いや、厳しいやろ!という中、一気にそれらの有力馬を交わしたシーザリオ。
上がり3ハロンが33秒3という衝撃的な末脚を見せました。
次走のアメリカンオークス(前年ダンスインザムードが2着するまでわたしは知らなかったアメリカのGⅠ競争です)では、アメリカ人の実況が「ジャパニーズスーーパースター!シーザリオッ!!」と叫ぶほどの4馬身差でのレコード勝利!!
牡馬のディープインパクト、牝馬のシーザリオ。
2頭の対戦はなかったんですが、いまのオルフェーブルとジェンティルドンナのドキドキ感に近いでしょうか。
個人的にはディープとシーザリオのほうが大好きですが。笑
このアメリカンオークス後、故障発生、引退となるのですが、早すぎましたね。ほんとうに残念でした。
その後、ウォッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、ジェンティルドンナといった牡馬を相手に強い競馬をする牝馬は驚くほどに現れたため、最強牝馬論争にこの馬の名前があがることはありませんね、なかなか。
個人的に、個人的にですよ。大きな声ではいえないですが、この馬も順調に秋を迎えられたら、牡馬相手に良い戦いをしてくれたとおもいますし、ディープに勝てたとは言わないまでもかなり良いレースを見せてくれたんでは、と信じてやまないんですがいかがでしょうか。
サンデーサイレンス亡き後、ナンバー1種牡馬になるのはスペシャルウィークだ!と思い込んでいた時期もありました。
もう難しいかもしれませんがスペシャルウィークには牡馬の大物をだして後継をつくってほしいですね。
そして、エピファネイア。大きいところを勝って、種牡馬として、シーザリオの血をずっと引き継いでいってもらいたいです。
血のつながり。好きだった馬が父になり、母になり、仔が競馬場を走る。
そういう楽しみを見つけるともう競馬をやめられません。馬券は下手になるかもしれませんが。笑
馬券、配当が最大の魅力である競馬ですが、ぜひとも長く長く無理なく楽しんで下さい。
好きだった馬、見ていた馬の仔が走りだすともっと好きになると思います。
にわかにわたしのまわりでおきている競馬ブーム。
これが少しでも長く続きますように。そんな願いを込めて第1回目はエピファネアのお母さんシーザリオを書きました。
動画はオークスです。